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NHK英語でしゃべらナイト 2006年2月
S−1グランプリ
英語でお笑いバトル
笑いで異文化コミュニケーションに挑戦!その国の笑いを知ることは、その国の文化を知ることに繋がります。ということで、世界20カ国40人の外国人に集まっていただき、日本の笑いを伝えるべく、英語でお笑いネタバトルを展開!優勝するのは誰だ?
出場者はこのメンバーだ!!
波田陽区:外国人は日本人よりもノリがいいですね。ニューヨークでライブしたとき、 "That's what you say.(言うじゃない)" を会場のみんなが合唱してきました。今日は、会場にいるアメリカ人を斬ってやります!
長井秀和:日本人の考え方って、外国人には伝わっていないような気がするんです。日本人はこういうセンスだから、シャイで者づくりもうまい!みたいなものをコメディで伝えたいですね。今回はあえて普段のネタの中身を変えず、英訳だけで挑戦します。
パックンマックン:アメリカで主流のネタは、やはり政治ネタと下ネタです。ユーモアだからこそ、タブーなネタが許されるんですね。僕たちは、外国人向けの典型的政治ネタで優勝をねらいます!
大島希巳江:本当に外国人の観客は参加したがります。落語の噺の中で、 "Hey, hello!" と会話を始めると、みんな "Hello!" と返してきました。噺がすすまない・・・、なんとも迷惑な人たちです(笑)。私はオリジナル小噺を英語落語スタイルでチャレンジします!

ブラックジョークもありの英語落語!32/40 points 優勝!
大島希巳江

みごと優勝!が、多くの外国人が一つ目のオチで笑ってしまい、最後のオチのタイミングが難しかったと大島先生は不満足。「葬式ジョークは受け入れやすい」という意見も。
There was a long line at the funeral. A woman was watching it. She wondered so she asked the mourner. "Excuse me. Whose funeral is this?" The mourner was a lady. She said, "Oh, this is my mother-in-law's. My dog killed her." "Oh, that's really awful. I'm sorry, but she must've been an incredible woman because there are so many people at her funeral... By the way, could I borrow your dog for a few days?"
The mourner said, "Get in the line."

岐阜新聞 2006年3月29日水曜日
ユーモアは人間関係橋渡し
笑いの違い日欧米比較

日本人のユーモアを海外に紹介するために九年前に始めた英語落語について「時そばという演目では、そばや汁を音を立ててすするところがある。欧米ならマナー違反の行為だが、事前に日本の伝統的な食べ方と説明しておくと、そのシーンでは拍手喝采となる。若い人の中には、そばを食べてみたい、と思うようになる人も多い」などと振り返り、日本の文化を理解してもらう上で有効、と強調した。
  異文化コミュニケーションでは、まず嫌悪感が先にたつことが多いと指摘。欧米では初対面の人にはまずジョークなどを交えて和やかな雰囲気を醸し出すようにするが、日本人は仏頂面であまり笑わないこともあるので危険なイメージを持たれやすい。笑いや笑顔で平和的イメージをつくることも必要などと話した。
  日本と欧米の笑いの違いは、「日本は会話の雰囲気に笑いがあり、その会話に入っていないと理解できないことが多い。欧米はジョークなど個人の発言に笑いがあり、あとで説明もできるし、繰り返し笑うことができる」と分析。ユーモアを重視するアメリカで増えているユーモア・コンサルティングという分野について「問題にぶつかったとき、正面から考えて無理なら違った切り口で柔軟に解決策を考えてみる」と説明、銀行などで実際にあったユーモアを交えた問題解決事例を紹介した。
  また完全歩合制の会社で実施した営業成績とユーモア度(頭が軟らかいか、失敗を恐れないか)の調査結果では、成績とユーモア度の高さが一致したと話した。
  最後に「笑いは体と精神の健康を保つ」と力説、笑うことで体の免疫力が高まり、ストレス発散にもつながるとして、「一日二十分は笑いましょう」と締めくくった。

イスラマバード →2006年、パキスタンの首都イスラマバードでの公演会場。パキスタンではやはり撮影禁止の建物で、撮った瞬間に銃を構えた警備員さんに怒られた。緊張感あふれる国である。でも、会場の建物や周囲の手入れの行き届いた庭園は本当にきれい。

 

海外子女教育 2006年2月 No.396
特集2 話芸と日本語の世界
「日本人にユーモアはあるの?」

  大島さんが落語に取り組むきっかけとなったのは、異文化コミュニケーションをユーモアという切り口で研究していた大学院時代。1996年の「国際ユーモア学会」でハワイの事例を取り上げ、多民族国家におけるエスニックユーモアの効果をテーマに発表したが、外国人の研究者からは、ハワイの事例についてではなく「日本人にはユーモアはあるの?」という質問が集中した。そのとき、まともに答えることができなかった。
  「日本人として、外国人の期待にこたえられなかった。悔しかったですね。それに、海外では日本人は真面目で勤勉だけど面白くない、と思われているふしがある。ひとりの日本人としても、なんとか汚名を返上しなければ、と思いました」
  「英語で仕事ができること」を目指し、高校の一年間と大学時代をアメリカで過ごした大島さん。英語力プラス専門性を高めるのがその道筋と考えていたが、この”事件”がまさに日本人としてのアイデンティティと向き合うターニングポイントになった。まず大島さんが目指したのが、「日本人にも昔から独自のユーモアがあることを証明する」こと。そこで古くからあり欧米の影響を受けていない落語に白羽の矢を立てた。−中略ー
  「外国に住んでいると、日本とその国のどっちがいいかと優劣をつけたくなります。でも文化には、違いはあっても優劣はありません。そして、海外に何十年住んでいようとあなたは日本人という名の外国人。自分の経験からも言えますが、その日本人が日本について何も知らなければがっかりされます。日本について説明できる能力と、日本文化の中心にある日本語を正しく話せる能力が必要とされる。それは、現地のことばや文化を理解するのと同じくらい大切なものです」

イスラマバード公演 →2006年、パキスタン・イスラマバードでの公演の様子。会場は設備も◎!
月刊 言語 2006年2月 Vol.35 No.2
落語がRakugoになる日まで
  1996年シドニーで開催された国際ユーモア学会で「日本人にもユーモアはあるのか」という質問を受けてから丸九年が経つ。その間、落語の研究と英語落語の創作活動そして毎年の海外公演に魂をかたむけてきた。日本の笑いと文化を伝えるために研究の一環として始めた英語落語であったが、やがてそれはより多くの意味と機能を持つようになってきたのである。−中略ー
  ユーモアには様々な機能があるが、中でも人間関係における武装解除の役割を果たしているといわれている。笑っているにんんげんは、笑わせている人間に対して敵対心や攻撃性を失うということである。一般的に考えても、笑いながらこぶしに力を込めて人を殴ることは難しいし、笑顔は殴りにくいが仏頂面は殴りやすいという心理もある。この点から考えると、笑わないというイメージの強い日本人は攻撃されやすいということになる。つまり、異文化コミュニケーションにおいて笑いを伴うということは平和的な環境を作り出しているといえる。英語落語の海外公演中、現地の数百名の観客と共に笑っている瞬間、とてもこの人たちと将来争う関係になるとは思えないのである。現地の人たちと非常に友好的な関係を作ることに、笑い、そして英語落語は貢献していると私は実感している。
  これまでにノルウェイ、アメリカ、オーストラリア、シンガポール、マレーシア、タイ、フィリピン、インド、ブルネイ、など二十カ国近くを訪れ、海外公演を開催してきた。最初の数年はkabukiなどに比べて知名度の低いrakugoは、あまり受け入れてくれるところがなかったが、最近多くの国々から公演のリクエストが来るようになった。英語落語の海外公演という活動を通して、日本人を含む多民族の平和共存に貢献できればこれ以上うれしいことはない。
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Copyright 2002 Kimie Oshima